家庭裁判所を挟まない「協議離婚」、つまり一般的な離婚の場合、離婚届を提出する際に証人を立てる必要があります。

そこで悩むのが、「誰に頼めばいいの?」という事。

一般的には両親に頼むのが普通とされていますが、両親に頼めないケースもありますよね。

そんな時に誰に証人を頼めるのか、また代行サービスや代筆の方法などについてもまとめてみました。

離婚届の証人は両親が基本?大人なら誰でもいい?


証人は両親以外はなれないのか、というとそんな事はありません。

まずは「なぜ離婚届に証人が必要なのか」から見て行きましょう。

離婚届に証人欄を設けているのには、

  • 離婚届の偽装を防ぐ
  • 感情に任せた離婚を防ぐ

  • という2つの目的があります。

    証人欄があれば夫婦の片方が合意のないまま勝手に離婚届を記入して提出する事へのハードルが上がりますし、証人として第三者に離婚の意志を伝えるワンクッションを置くことで、「ケンカした勢いで離婚!」という後で後悔をしかねない行動を少し冷静に見直す事が出来ると考えられているのです。

    つまりこの2つの目的を果たせるなら基本的に証人は誰でも良く、両親はもちろん、「離婚する夫婦以外の成人した大人」なら誰でも良いとされています。

    具体的には、両親・親族・友人・知人はもちろん、弁護士さんなどに相談しているならその方に頼む事も可能です。

    両親に反対されてまた問題がごたごたしてしまうなら、いっそ友人などに頼んでスムーズに済ませてしまいたい、という夫婦もいる事でしょう。

    頼みやすい人に頼んでOKです。

    離婚届の証人が見つからない!代行サービスの利用と注意点


    身近な人に証人を頼むのが難しい場合、証人の代行サービスを利用する事も選択肢の一つです。

    「両親や身近な人に証人を頼んで大反対をされた」「心配をかけるから秘密裏に離婚したい」「とにかく早く済ませたい」といった場合、お金さえ払えば証人欄に名前を書いてくれる代行サービスの存在はありがたいものです。

    費用は1万円前後が主流のようで、手が出ない金額ではありませんね。

    ただし、このサービスを使うと上で紹介した証人を立てる役割の一つである、「感情に任せた離婚を防ぐ」力がどうしても弱くなります。

    お金を払ったり第三者に伝える事で一応少しハードルは上がっていますが、家族や知人などのように「本当にいいの?」と親身に聞いてくれる事はありません。

    利用する場合は、本当に自分たちが離婚したいと思ってお互いに納得しているのか、よくよく考えてからにしてくださいね。

    また、離婚届に全く他人の名前が載る事になるので、気になる人は注意です。

    離婚届の証人欄は代筆でもいいの?


    結論から先に言うと、証人欄の代筆は認められません

    やはり先ほどの「なぜ離婚届に証人が必要なのか」の理由が関わって来るのですが、代筆を可能としてしまうと、離婚届の偽装がより簡単になってしまいます

    そもそも離婚届の証人が法的な責任を負う事はありませんし、「この離婚届は本物です、この二人は本当に離婚したがっています。」という証明をするためだけのものなので、離婚を伝える事を除けば頼むハードルと言うのはとても低いですね。

    そして前の項目でも説明したように、成人なら誰でも良く、「この人じゃないとダメだけどサインしに来れないので代筆が必要」という状況がありません。

    極端な話、飲み屋で隣に座った酔っ払いのおじさんにノリでサインしてもらう事だって可能な訳です。(実行しちゃだめですよ。)

    ただし、証人欄の代筆については少しグレーゾーンであり、実際は証人にまで連絡が行く事はないので代筆でも受理されてしまう事が殆どだと思います。

    でもこれは立派な違法行為

    公的な書類を偽装したという事で、裁判になれば罰金ではなく懲役刑が課されます。

    代筆はしないに越したことはありません。

    まとめ

    • 証人が必要なのは、「離婚届の偽装」と「勢いからの離婚」を防ぐため
    • 離婚届の証人は、成人した大人なら誰でもなれる
    • 証人を頼む人が居ない場合は代行サービスも便利
    • 証人欄の代筆はNG

    折角の結婚ですが、上手く行かない時は上手く行かない物。

    周りから色々言われたり話し合いがスムーズに行かなかったりストレスも多いと思いますが、出来るだけスムーズに、自分らしい生活を取り戻したいですよね。

    身近な人に離婚を伝え証人を頼むのは心苦しい部分もあると思いますが、理想はやはり代行サービスよりもあなたをよく知る親族や友人に頼むことだと思います。

    親身にサポートしてくれる筈ですし、この辛い時期の気持ちを吐き出し、少しでも気分を軽くしましょう!