様々な協議を終え、無事に離婚に必要な事柄が決まったら、離婚届を提出することになります。

親権が母親であれば、離婚届の「親権」の欄に母親の姓名を、父親に決まれば父親の姓名を記入します。

離婚届さえ受理されれば夫婦の離婚は成立します。

では、親権を持つことになった方の親は、次に何をすれば良いのでしょうか。

今回は、母親が親権を獲得したケースを取り上げ説明します。

離婚届は飽くまでも離婚についての申告です。

離婚の際は、親権をはじめ他にも多くの手続きが必要となります。

「離婚の進め方」母親が親権を持つ際の手続き方法


離婚届を提出後、親権を申し出るためには別の手続きが必要となります。

離婚届に「親権」を記入しても、そのままにしておくと子供は夫の戸籍に残るのです。

夫婦が離婚した場合、夫と妻は戸籍を分ける必要があります。

これまで夫の戸籍に入っていた妻は、新たに自分の戸籍を作成する必要があります。

また、婚姻前の戸籍(両親の戸籍)に戻るという選択も可能です。

離婚が成立したら、速やかに役所で手続きをしましょう。

なお、現在の本籍地と違う市町村に新たに戸籍を持つ場合は注意が必要です。

■今の本籍地と違う市町村に戸籍を持つ場合の注意点
  • 同じ市町村で戸籍を作るよりも時間がかかることがある。
  • 戸籍抄本が必要書類である。

離婚後に子供の苗字を変更したい場合


離婚届を提出し、妻の戸籍を新しく作成すれば、後は引き取った子供の入籍をすれば完了となります。

但し、女性が子供を引き取ると、多くの場合は「苗字」の問題が浮上することになります。

これまで母子共に、母親の旧姓(苗字)を名乗ってきたのであれば問題はありません。

しかし、離婚前まで父親の姓を名乗っていたならば、子供の苗字を変更するかどうかを決める必要があります。

■母親が親権を持つ場合の苗字について
  • ほとんどの場合は、母子ともに母親の旧姓に変更する。
  • 手続きの省略を希望する、またはその他の理由で、そのまま父親の姓を名乗ることを選択することもある。

父親の姓を名乗り続けるのであれば、苗字(姓)の変更を申し出る手続きは省かれます。

離婚後もそのままの苗字を名乗ることを選択する人は少数ですが、学校に通う子供を持つ親に見られます。

これまでと同じ学校に通う場合、子供に嫌な目をさせたくないという配慮によるようです。

子供の苗字の変更は、正式には「子の氏の変更許可申請」と言います。

子供の苗字の変更は役所ではなく、家庭裁判所の管轄になります。

離婚後の子供の戸籍について


離婚届が受理されたら、まずは夫の戸籍から除籍し、新たに妻の戸籍を作成しましょう。

親権を持っている「母親の戸籍」に、子供を入籍することで親権の申し出は完了します。

なお、戸籍が新しく出来上がるまでに、離婚届が受理されてから1週間ほど時間がかかることがあります。

先に述べた、子供の苗字の変更と合わせて、「離婚後の親権の手続き」の流れを整理しておきます。

■離婚後の親権の手続き
  • 妻の戸籍を新たに作成する手続き⇒ 役所
  • 「子の氏の変更許可申請書」を提出する ⇒家庭裁判所
  • 子供の「入籍届」を提出する⇒ 役所

手続をする場所が違う点が要注意です。

全てが役所でできるわけではないことと、一気に手続きを終わらせることができない点を理解しておきましょう。

まとめ

  • 離婚届に「親権」を記入しただけにしておくと子供は夫の戸籍に残る。
  • 夫の姓をそのまま使用する、妻の旧姓を名乗るという2つの選択肢がある。
  • 苗字の変更は家庭裁判所に許可書を申請する。
  • 妻の戸籍を新たに作り、子供を入籍させれば親権の手続きは完了する。

母親が子供を引き取る場合は、苗字の変更等の手続きがいくつも必要となります。

さらに、苗字が変わるということになれば、印鑑を新しく持つことも必要です。

他には、子供の転校手続きや新居への引っ越し等、やるべきことがたくさんあります。

一つずつスムーズに進めていくためにも、離婚に関する知識は幅広く持っておくことをお勧めします。