長い時間と労力をかけてようやく成立した離婚の直後に、元夫に子供を会わせることを考えるのは億劫なものです。

特に、夫婦関係が長年冷え切っていた、または離婚協議が泥沼化すると、会わせたくない気持ちは増すようです。

しかし、子供を引き取らなかった方の親の多くは子供に会いたいと希望するものです。

そして、親と子には会う権利が認められているものなのです。

今回は、子供を引き取って離婚をした人すべてが気になる、元夫との面会についてご説明します。

面会する権利とはどんな内容かを理解し、離婚後の計画を立てていきましょう。

『子供を引き取っての離婚』父親との面会はいつまで?


親権を取り、子供を引き取って離婚することが決まったら、次に不安になるのが父親との面会のことでしょう。

中には、子供に対し「父親は亡くなった」と嘘をついて、離婚後会わせないという選択をしている人もいます。

しかし一般的には、離婚後も親子を定期的に交流させる方が子供にとって望ましいとされています。

そして親と子が会うための「面会交流権」というものが、法律上定められています。

面会交流権は、20歳まで取り決めができることになっています。

■面会交流権はどのように決めるのか
  • 子供と別居している親との関係。
  • 同居していた頃の子供と別居親の関わり。
  • 離婚後の子供と別居親の関わりの状況。
  • 子供の年齢
  • 子供の希望、親の希望等。

子供も中学生、高校生と成長していけば自分で父親に会いに行くようになります。

子供がある程度の年齢に達している場合は、父親が調停まで持ち込んで面会を訴えるケースは少ないのが現状です。

離婚後の子供と父親との面会頻度


面会交流権とは、民法で明確に認められた権利だということを押さえておきましょう。

協議離婚、調停離婚、裁判離婚に関わらず、親と子には交流する権利が与えられています。

我が子に会いたいという親の気持ちばかりでなく、子供にとって利益があるという考えに支えられています。

特に、交流するか否かの判断は、子供にとっての利益を最優先に考慮すべきと規定されています。

■面会の頻度について
  • 面会頻度は各家庭の状況に合わせて決める。
  • 標準では1カ月に1回程度に定めている親子が多い。
  • 家が近くて週1回程度会っている父子もいる。
  • お互いに忙しい、家が遠い等の事情で年に数回というケースもある。

離婚後の子供との面会時間はどれ位なのか


次に疑問になるのが、1回あたりの面会時間です。

基本的には協議(話し合い)で円満に離婚した夫婦であれば、細かに取り決めることはしないようです。

多くの場合は、離婚直後は短い面会時間から開始していくようです。

例えば、最初は午前10時頃から会わせ、ランチをしたら自宅に返すという位の時間です。

慣れてくれば少しずつ時間を延ばし、夜までにするというふうにしていきます。

親と子の関係が良好であれば、宿泊を伴って会うこともあります。

面会交流を行う際には、何が最も子供の利益になるのかという観点で考えることが重要です。

面会交流権が問題になるときとは、「離婚後の夫婦」と思われがちです。

しかし実際には、離婚をしていなくとも別居している方の親は、子供との面会を請求できます。

また、結婚はしていなくても子供を認知しているケースでは面会交流権が認められます。

まとめ

  • 民法上、親と子には「面会交流権」が明確に認められている。
  • 面会交流は、子供にとっての利益という観点で考える。
  • 面会交流権は子供が20歳になるまで認められている。
  • 面会時間や頻度は、各家庭によって様々である。

親が子供に、そして子供が親に会いたいと思うのはごく当然の感情であり、その権利があります。

離婚直後は、心情的に子供を父親に会わせたくないという気持ちも強く働きます。

しかし、面会の頻度や時間はそれぞれの家庭事情に合わせて工夫ができます。

最初は短い時間から始めるという方法を取ることもできます。

離婚直後の妻にとっても夫にとっても、そして何よりも子供にとって心理的負担の少ない面会方法を考えておきましょう。

家庭裁判所等のホームページには、離れて暮らす親と子がどのように面会しているかという実際の事例を紹介していることがあります。

離婚後の苦労や辛さは、離婚経験者にしかわからないものです。

実際の事例を読むことは今後の生き方を決める上でお勧めです。