離婚するとなると、夫と妻のあいだで、お互いの個人財産を分割していきます。

これを財産分与と呼びます。

財産分与は話し合いによって決めていきますが、なかには持ち家も含まれます。

しかし、持ち家にローンが残っている場合は一体どうなるのでしょうか?

離婚したら持ち家も財産分与するの?


離婚時の夫婦の財産は、共働きだった場合はおおよそ半々の割合で分割すると言われています。

専業主婦など、どちらかが主に家事を専業にしていた場合は、5割から3割程度の取り分になるのが目安です。

現金は分割するのが簡単ですが、持ち家や土地などの不動産は、金額が大きいですし、ローンが残っている場合があるので話をまとめにくいもののひとつです。

まずはその不動産が、現在どのくらいの資産価値があるのか、住宅ローンは残っているのか、契約者や連帯保証人は誰になっているのかを把握することから始めましょう。

離婚して持ち家に住宅ローンが残っている場合は?


住宅ローンがいくら残っているか、債務を負うのは誰なのか、連帯保証人は誰なのかなどを確認するには、住宅ローンの契約書を見てみましょう。

当初の契約から変更されている可能性もあるため、契約書類一式で確認する必要があります。

もし、ローンが残っていなければ、持ち家を売却して財産分与すれば良いのですが、ローンが残っているなら、持ち家を査定して、資産価値の相場がどれくらいになるのか調べましょう。

その査定結果により、住宅の価値がローンの残債より高く評価されたなら、「アンダーローン」と呼び、売却することで利益が出ますので、その利益を財産分与できることになります。

逆に、家を売っても住宅ローンを完済できない「オーバーローン」だったらどうすればいいのでしょうか?

離婚して持ち家がオーバーローンだったらどうする?


不動産の売却価格が、住宅ローンの残債よりも小さい場合を「オーバーローン」といいます。

この場合、家を売ってもローンが残ってしまうので、抵当権が残り、売却ができないのです。

よって、離婚する夫婦両方またはどちらかが、住宅ローンを支払い続けていく必要が出てきます。

もし住宅ローンが支払えなくなると、金融機関は担保になっている不動産を差し押さえ、競売を申し立てることになります。

差し押さえになると住み続けることはできなくなりますし、競売になると、市場価格よりかなり安くなるので、できれば避けたいものです。

そこで、なるべく早めに金融機関に相談して、「任意売却」を相談するのがおすすめです。

任意売却とは、住宅ローンを組んだ債務者と銀行が話し合い、返済できないローンを残したまま抵当権を解除してもらう方法です。

任意売却だと、市場価格に近い金額で売却ができますし、競売とちがって通常の不動産取引として扱われるので周囲に知られることもありません。

まとめ

  • 離婚時の財産分与は家も対象になる
  • ローン残債のほうが住宅の市場価格より高い場合は財産分与対象外
  • オーバーローンで売却できない場合は任意売却も検討に入れると良い

離婚する際にローンがたくさん残っていて、売却による財産分与が期待できない場合は、任意売却を検討してみても良いかもしれません。

任意売却するといわゆるブラックリストの個人信用情報に載ってしまい、一定期間は金融機関での借り入れが難しくなってしまいます。

が、持ち家を差し押さえられたり、競売にかけられるリスクがあるのなら、なるべく早めに金融機関に相談することをおすすめします。