離婚をする時には、財産分与といって夫婦の財産を分け合う必要があります。

基本的には、夫婦が婚姻期間中に築いた資産を分けるのが一般的です。

現金なら分けやすいのですが、ローン支払い中の持ち家や、ローンで買った車は、どうやって分ければ良いのでしょうか?

離婚で家を財産分与する場合は?


夫婦で生活するために婚姻中に築かれた財産で購入した土地や家は、財産分与の対象です。

分割する割合は、共働きなら半々で、どちらかが家事専業だった場合は3~5割の分け前になるようです。

もし持ち家にローンがすでに無かったり、ローン残債より住宅の価値が高い場合は、売却してしまって利益を分配するのがもっとも簡単です。

売らないでどちらかが住み続ける場合は、分割する割合に応じて、住宅価格の3~5割を現金で用意する必要があります。

もしローン残債のほうが住宅の価値より高い場合、財産分与の判断では、この不動産には経済的な価値がないとみなされます。

借金は財産分与の対象にはならないので、家を売ってローンがいくらか残っていたとしても、借金を分割することはなく、債務者や保証人がそのまま責任を負うことになります。

離婚したら車は財産分与するの?


結婚期間中に夫婦で築き上げた財産で購入した車は、共有財産とみなされ、財産分与の対象となります。

たとえ夫名義で購入したとしても、共有財産であれば、財産分与の対象です。

ローンが残っていないなら、車を査定し、その時価を折半します。

売却して現金を分配するのがシンプルですが、離婚後もどちらかが車を所有する場合は、所有しない側に車の時価の半額を現金などで渡します。

ローンが残っている場合は、車の査定額からローンを差し引いた金額が車の価値となります。

もしローン残債のほうが車の価値より上回っているなら、資産価値がないこととなり、財産分与の対象にはなりません。

ローンの残債は、車の所有者が全額を負担します。

離婚で財産分与するときにローンがある場合は?


不動産でも車でも、財産分与できるものにローンが残っているなら、ローン(借金)のマイナス分を差し引いて計算します。

もしローン残高のほうが不動産価値(または車の価値)より高い場合は、財産分与の対象とはなりません。

財産分与する際は、ローンの有無や、残債の金額をきちんと把握する必要がありますね。

なお、ローンは借金なので、借金の負担は夫婦で分割することはなく、名義人となっている債務者や、連帯保証人がすべての責任を負います。

まとめ

  • 婚姻中に築いた財産で購入した家と車は財産分与の対象になる
  • 不動産や車は査定額からローン残債を差し引いた額が資産価値になる
  • ローン残債のほうが多い場合は財産分与対象とはならない

財産分与のうち、比較的高額で、複雑なのが車と住宅です。

なかでも大変なのは、ローンが残っていたり、ローン残債のほうが高いことの多い持ち家です。

夫婦間だけでなく、金融機関も絡んでくるテーマなので、離婚時の住宅問題で分からないことがある場合は、弁護士などの専門家に一度相談されると、問題が整理できるかもしれません。