離婚をするならしっかり確認しておきたいのが、財産分与の事。

でも最初から離婚する気で結婚する人なんていませんよね。

深く考えずに結婚前の財産と結婚後の財産を混ぜてしまっていたり、名義だって共同だったり個人だったり、あぁ面倒くさい…!

基本的には結婚していた期間の財産は2人で半分こ。

この計算をする時に大切なのが、「いつからいつまでの財産を2人の物だと見るのか」を理解する事です。

分かってしまえば単純なので、確認してみましょう。

離婚時の財産分与の対象についての基礎知識


夫婦が離婚する時の財産分与は、「夫婦で協力して得た財産を平等に分ける」目的で行われます。

どの財産が分与の対象になるかを決める時の焦点は、「いつからいつまでのあいだ夫婦で協力して財産を築き上げていたか」と「その財産が2人の共同財産であるかどうか」の2点。

つまり財産分与の対象になる期間は、2人が協力していたと考えられる「結婚してから離婚(もしくは別居)するまで」が原則となります。

結婚前に既に持っていた分は対象にならないんですね。

財産分与の請求じたいは離婚の日から2年以内ならいつでも可能です。

ですが離婚をしてしまってからだと相手の対応も適当になりがちですし、離婚の時点でしっかり清算しておきたい所。

ところで結婚と離婚の区切りがはっきりしている夫婦はその婚姻期間が財産分与の対象になるので分かりやすいですが、同棲や別居があった場合はどうなるのでしょうか。

以下でもう少し詳しく見て行きましょう。

離婚の財産分与はいつからの分が対象?同棲期間は?


財産分与の対象となる期間の始まりは分かりやすく、「婚姻関係が始まってから」となります。

つまり一般的には婚姻届けを出したその日からですね。

ちなみに結婚前に同棲していた場合でも基本的には婚姻届けを提出してからが対象になります。

例外として、家計を一緒にしていたりなど「夫婦と同じように生活していた」と認められる場合は、その期間も対象になるようです。

婚姻関係の始まる以前に所有していた財産は「特有財産」と呼ばれ財産分与の対象外となります。

でもこれって婚姻後に得た財産との区別が付けにくいですよね。

結婚後も同じ口座を使い続けたりする事ってよくあります。

そのため裁判では婚姻前の財産だと主張したい側が、通帳の記録などを提出して証明する必要があります。

また、(まれなケースですが)夫婦の片方が婚姻前に得た財産であっても、それを維持するためにもう片方が貢献していた場合は財産分与の対象になる事もあるようです。

離婚の財産分与はいつまでの分が対象?別居中は?


財産分与の対象期間の始まりが結婚した日だから、終わりも離婚した日…と思いきや、別居している場合は原則として別居するまでの期間が対象となるようです。

別居したら「夫婦で協力して財産を築いている」状態ではないという判断ですね。

書類上の日にちよりも、実際の状況が大事です。

「この日から別居ね!」と双方が納得している場合は良いですが、いつの間にか別居になっていたケースはどうするんでしょうか?

例えば

  • 夫婦仲が上手く行かず、片方が家を空ける形で冷却期間を取り始める(1)
  • 夫婦仲回復の為に話し合いなども設けていた(2)
  • 結局上手く行かずに離婚の話し合いに移行(3)
  • そのまま家に戻る事なく離婚(4)

  • といった経緯をたどった夫婦の財産分与はいつからになるのかという質問がありました。

    弁護士さん達の回答は「離婚を意識した別居が始まった時期」という見解で(3)が多く、殆ど家に帰っていなかったのなら(1)でも主張できるという意見も。

    別居による「いつから婚姻関係が破綻したか」の判定は複数の見方が出来るようですね。

    まとめ

    • 財産分与の対象期間は「共同で財産を築いていた間」
    • 原則は、結婚してから「離婚を前提とした別居を開始するまで」
    • 同棲期間も「夫婦として生活していた」なら対象になり得る

    はっきりきっぱり結婚と離婚した日が定まっている場合はいいですが、なんとなくずるずると結婚や離婚に至るケースも多いですよね。

    そんな時は自分たちの結婚がどこで始まってどこで終わっていたのかをよく見直してみましょう。

    もし最後のケースのように複数の解釈が出来るなと思ったら、自分に都合のいい方を主張するのもヨシです。

    離婚はいろいろと物要りです。出来る限り損をしないよう、弁護士さんなどにも相談してみて下さいね。