離婚をして子供と一緒に新しい環境で再スタートをする時、仕事のことや新たな生活のことで、とても忙しくなります。
ですが環境が変わったことにより、大変なのは子供も同じです。
子供の性格にもよりますが、新しい環境に馴染めない場合、引きこもりやいじめにあってしまう可能性もあります。
今回は離婚後、子供にどんな影響があり、子供が体験するデメリットとはどんなことなのか? 大人として子供にどんなことができるのか?についてを詳しくお伝えします。
離婚後、子供にはどんな影響があるか?
離婚後に子供にある影響といえば
- 転校によるデメリット
- 苗字が変わることによるデメリット
- 経済的なデメリット
- 親に気を使うようになる
こちらの4つが代表的なものといえるでしょう。
筆者の親は離婚経験があり、2回転校経験があります。
また、更にその後親が再婚したことにより、苗字が代わり、引っ越しすることになったので、大きな環境の変化を成人するまでの間に3回体験しています。
親の目線だけだとなかなか理解できない、 子供側の苦しみや大変さは体験済みですので、経験をベースにお伝えしていきます。
家族が幸せになるために、親が離婚を選び新しい環境で人生を再スタートすることは、決して悪いことではありません。
ましてや再婚をすることも、とても良いことだと筆者は思っています。
ですが、無視していけないのは子供のこと。 人生経験が浅い子供を支えることができるのは、親と周りの大人達だけですので、子供にとってのデメリットを理解して、 子供の大変さや不安を少しでも軽減できるように努力してあげましょう。
離婚した後、子供が体験するデメリットとは?
1.転校によるデメリット
親が別居し離婚した場合、子供が転校することになるケースが多いです。
そのため、今までの友達と別れることになり、新しい環境に馴染む努力が必要となります。
最悪、新しい環境に馴染めず、引きこもりやいじめにつながる場合もあります。
2.苗字が変わることによるデメリット
離婚をして母が親権者になった場合、母の戸籍に入ることになるため名字が変わります。
苗字が変わった場合、例えば学校でクラスメイトに「なぜ苗字が変わったのか?」と聞かれて、親が離婚したことを子供自身が説明することになります。
それにより、からかわれたり、最悪いじめに発展するケースもあります。
ただし、離婚後にすぐ転校した場合は、こうした心配はなく、新たな苗字で新しい学校での再スタートとなります。
また、学校によっては、親の事情で苗字が変わったとしても、その情報をオープンにせず前の苗字のままで学校に通い続けられるように配慮してくれる場所もあるそうです。
転校しないまま苗字が変わった場合は、学校の先生に相談をしてみましょう。
3.経済的なデメリット
離婚により、経済状況が悪くなってしまった場合、経済的なデメリットを感じることがあるでしょう。
具体的には、友達が持っているような流行りのゲームが買えない、連休に旅行に連れて行ってもらえない、習い事や受験のために塾に通うことができない等です。
一般的な家庭であればできることが、できない場合が出てくるため、友達の話題について行けなくなる、学力低下につながるなど、子供にとってはなかなか辛いことと言えるでしょう。
4.親に気を遣うようになる
経済状況や親の忙しさが理解できるようになると、子供が親に気を遣うようになり
「これを言ってしまったら迷惑になるのでは?」「こんな相談をしたら親の負担になるのでは?」
と、親に言いたいことが言えなくなったり、困った時に相談できなくなることがあります。
ある意味、自立は早くなりますが、相談するべきことも相談できなくなってしまうと、 例えば、学生なのに妊娠してしまった、人を怪我させてしまった、万引きしてしまった等、知らないうちにしてしまうかもしれません。
このような取り返しのつかないおおごとになってしまわないように、親は気をつける必要があります。
離婚した後、子供のために親ができることとは?
まずは、離婚後の環境の変化に子供がついていってるか、充分に話を聞いたり、様子をみてあげる必要があります。
もちろん、新しい環境では母親自身も精一杯になり余裕がなく大変だとは思いますが、子供のことをきちんと気にかけるようにしましょう。
特に転校したばかりの時期や引っ越ししたばかりの時は、子供自身も不安が多い時期ですから、注意が必要です。
また、母親一人の力では限界もありますので、自分でなかなか見ることができないのであれば、実家を頼って、帰宅してから子供がどんな雰囲気か様子を祖父母に見てもらう、実家を頼れない場合は子供が小学生なら学童保育を活用して、学童保育の指導員の方に日々の様子を聞くようにする、など工夫すれば方法はいろいろとあります。
環境の変化については子供自身で乗り越えないといけない部分もありますが、社会に出ておらず世の中のことが理解できていない子供を守り、育てることは大人の役割。
子供が困った時にすぐに相談を受けて助けられるように、常にアンテナを貼っておいたり、相談しやすい雰囲気や空気を作ることはとても大切です。
子供が孤立して辛い思いをしないように、親ができることはなんでもする。そういう心構えでいることが親にできることと言えるでしょう。
まとめ
- 転校、苗字の変更、経済面、親との接し方などのデメリットがある
- 母親一人の力では限界があるので、祖父母や学童保育の指導員の方を頼るのも一つの方法
- 子供が孤立して辛い思いをしないように、親ができることはなんでもする心構えが大切
子供にとって離婚のデメリットはありますが、子供がこうした状況を乗り越えることにより、環境の変化に強くなるというメリットがあります。
新しい環境についていけているか?困った様子はないか?をしっかり見守ることは、離婚した親の責任でもあり、大人の大切な役割でもあります。
「親が離婚したせいで、こんな目にあうんだ!」と子供が思ってしまうような、悲しい状況にならないためにも、子供の様子をしっかりと見守るようにしましょう。