専業主婦が離婚に踏み切るときは、様々な離婚準備が必要となります。
例えば、今40代くらいの方の場合は、PCがどれくらい使えるか?や、専業主婦になる前に専門性のある仕事に就いていたか?で、生活費をどれくらい確保できるかがかなり違ってきます。
専業主婦が離婚するために必要な準備は何か。
最初に確認するべきことから、離婚までの流れ、離婚前に必ずやるべきことについてこちらの記事でお伝えします。
離婚に不安のある方は読んでみてくださいね。
専業主婦の離婚準備とは?最初に確認すること
専業主婦の方にまずお伝えしたいのは、本当にその離婚は必要なのかどうか?を確認してもらいたいです。
離婚は勢いで行うべきではなく、本当に離婚した方が夫婦にとってプラスになるか?そして子供の将来のために本当に必要なことか?を考える必要があります。
もちろん浮気や暴力(DV)、借金、夫が働かない、など離婚をしないといけない場合は別ですが、離婚をしひとり親家庭になったとき、経済面で苦労をする方が多いからです。
しかし結婚していた方が精神的に苦痛であったり、結婚している方が子供の将来のためにならないと判断できた場合は離婚を検討し準備しましょう。
離婚をするために家庭裁判所で調停をした場合、おおよそ離婚決定までに1~2年かかると思ってください。
しかし話し合いで済んだ場合はそれほど長い期間はかかりません。
また、冷却期間として別居をまずしたいと考える方もいると思いますが、別居はしっかりと離婚について話あい決めていくために有効な方法です。
離婚経験のある筆者の場合は、離婚したいと決めすぐに実家に戻り、半年程度で離婚についての詳細が決まり、離婚届を提出することができました。
離婚について夫と連絡を取り合うのは辛い部分もありましたが、離婚が決まってしまえばひとり親家庭の手当や、ひとり親家庭の税金の免除、保育料が安くなるなど様々な制度を活かせるようになり、子育ての負担がとても軽くなりました。
かといって誰にでも離婚はオススメするわけではありません。
次の項目で、専業主婦が離婚するまでどんな流れになるかを読んで、ご自身の離婚についてまずはシュミレーションしてみてください。
専業主婦が離婚するまでの流れとは?
仕事をどうするか?
専業主婦がワーキングマザーに比べて苦労する部分は「仕事」です。
自分自身の預貯金がある程度あるのであれば、仕事を見つけるまでの間は貯金に頼る事ができますが、貯金があまりない場合は、別居中や離婚後すぐに仕事を開始することになります。
生活費を確保するために、まずは仕事について調べてみたり、ハローワークで相談などをして確認をしましょう。
子供や実家の家族に離婚の意思を伝える
次は、自分の子供や、実家の家族に離婚したい気持ちがあることを伝えましょう。
子供の場合は、離婚について理解できない年齢の場合は伝える必要はありませんが、わかる年齢であれば早めに伝えておくことが大切です。
子供自身の心の準備や気持ちを整理する時間も必要だからです。
実家の家族に離婚したい気持ちを伝える場合は、家族からの意見も聞けるはずなので、聞いてみましょう。
このタイミングで、離婚や別居をするときに、実家を頼っても良いか確認してみましょう。
夫に離婚の意思を伝え、協議離婚へ
そこまで確認が終わったら、今度は夫へ離婚の意思を伝え、夫の考えを聞いてみましょう。また自分が離婚したいと思った理由は、しっかりと伝えましょう。離婚時に決めることは
- 子供の親権・監護権について
- 子供の戸籍はどうするか
- 財産分与
- 慰謝料
- 養育費
- 家を購入していた場合住宅ローンをどうするか
が代表的なものになりますが、なかなか話し合いで決定しない場合は、家庭裁判所で調停をし、協議離婚の手続きを行ってください。
こちらを決定し裁判所で公正証書の記入までを行ったのちに、離婚届を提出しましょう。
細かいことが決まっていない状態で勢いで離婚届を提出してしまうと、慰謝料や養育費の滞納があった場合に、裁判所経由で請求ができないなど、後々不便なことが起こる可能性があります。
専業主婦が離婚前に必ずやるべきこととは?
前の項目でもお伝えしましたが、 専業主婦が離婚前に必ずやるべきことは「仕事」探しです。
何年も仕事にブランクがありますから、今のあなたにどんな仕事ができるか?から調べる必要があります。
以下は一例ですが、仕事探しの参考にしてみてください。
結婚前に専門職に就いていた場合
まず以前していた専門職で、今でも求人があるかを調べます。
場合によっては年齢制限に引っかかる可能性もありますが、過去に経験があり、会社が即戦力として雇えると判断した場合、年齢制限の年齢を多少超えていても、応募して採用される可能性があります。
特に看護師や、介護職などは年齢が高くても採用されやすいでしょう。
結婚前は接客業や営業職に就いていた場合
接客業や営業職は、比較的採用の年齢幅が広い仕事が多いため、仕事は探しやすいといえるでしょう。
年齢がある程度高いほうが、お客様への説明に説得力が出ることもありますので、年齢を逆に有利に生かして仕事ができる場合もあります。
ただし、勤務時間が夜遅い場合もありますので、求人情報を見る時は勤務時間をしっかり見るようにしてください。
ひとり親家庭になったときに、その勤務時間で本当に働けるか?を十分に考えましょう。
結婚前は事務職をしていた場合
経理や貿易事務など、専門性が高くいつでも求人があるような事務職を経験していた場合、年齢制限とPCのスキルさえあれば比較的仕事は見つかりやすいでしょう。
逆に、一般事務の経験しか無い場合は、競争率が激しい仕事でもあるため就職はなかなか難しいでしょうが、事務経験を生かして他の事務(例えば、不動産の事務や営業事務など)にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
- 本当にその離婚は必要なのかどうか?を確認すること
- 仕事探し→子供と実家の家族に伝える→夫に離婚を伝えるの順がオススメ
- 専業主婦が離婚前に必ずやるべきことは「仕事」探し
離婚すると夫についての悩みが解消されますが、今度はシングルマザーとして生活することになり、ひとり親としての悩みが出てきます。
ですが、新しい生活をスタートするのであれば、夫婦生活をしていた頃の生活スタイルしがみつくのではなく、 新たな気持ちでたくましく生きて行くこと、そして子供をしっかり育てていくことを考えましょう。
仕事に関しては、PCスキルに不安がある場合は、ハローワークの職業訓練、派遣会社が登録したスタッフのために無料で提供している勉強会などもあります。
様々な制度を利用して賢く生活していきましょう。