離婚準備の中で最も苦しいことの一つは、夫との協議ではないでしょうか。
そもそも離婚を考えた相手とは、価値観も意見も合うはずがありません。
できれば顔を合わせたくないほどの相手と、結論が出るまで話を重ねるほど苦痛なことはありません。
しかし、一つずつ問題を片付け、母親にとって一番大切な子供を引き取るところまでこぎつければ、あとは未来の計画を立てるばかりです。
今回は、シングルマザーとして生きる道を選んだ女性が知りたい、これからの準備について考えていきます。
今後の仕事のこと、様々な必要手続きのことを具体的に解説します。
シングルマザーの新生活を始める準備事項
シングルマザーとしての準備は、自分自身がどう生きていくかを考えるだけに止まりません。
子供の新生活への切り換えも同時並行で進めていく必要があるのです。
■シングルマザーの準備事項一覧
- 離婚届の提出
- 戸籍の作成
- 姓(苗字)の変更
- 新居探しと引っ越し
- 職探し
- 子供の転校手続き
- 各種手当の申込
- 金融機関の口座開設等
子供を抱えて離婚する場合は、準備がたくさんあることがわかります。
抜けがないように、焦らず一つずつ進めていきましょう。
シングルマザーの仕事事情
シングルマザーの仕事事情は、住んでいる土地柄や環境に大きく左右されます。
子供が手のかかる年齢かどうかも仕事選びに影響します。
歯科衛生士や様々な施設の介護士は、シングルマザーの就職先として高い支持があります。
しかし、資格が必要という点で手が出せないシングルマザーもいます。
離婚直後から高い目標に向かうのは難しいと感じる人は、まずは資格を必要としない職に就き、仕事をしながら資格を取得するという方法もあります。
先々のことを考えれば、高収入や将来性のある仕事は魅力的ですが、資格や経験、特技がある人から採用されていくのが現実です。
シングルマザーとしての各種申請手続き
先にご紹介したように、シングルマザーには離婚後にやるべきことがたくさんあります。
但し、離婚が正式に成立していなければ準備が進められない項目もあります。
まずは、離婚前から手をつけることのできる、新居探しや職探しを始めておくことをお勧めします。
住居と仕事のメドがつくことで、新しい生活が思い描きやすくなります。
さらに、一人親にとって切実な問題は「お金の確保」です。
「児童扶養手当の申請」は、離婚後できるだけ早くしておきましょう。
所得が多い場合は減額や受給者として認められないケースもありますが、受給者として認められれば翌月から支給対象者となります。
まとめ
- シングルマザーとして生活を始めるには、多くの準備と手続きが必要である。
- お金の問題は一人親世帯にとって切実な問題である。
- シングルマザーの仕事は環境や子供の年齢、資格や経験によって大きく違いがある。
- 働きながら資格を取り、新たな職を手にするシングルマザーもいる。
- 一人親世帯を支えるための手当や助成制度はいくつもある。
シングルで子育てをしている家庭には、児童扶養手当以外にもいくつもの支援や助成制度があります。
医療費助成制度、一人親家庭のための住宅手当、保育料の免除や減額、交通機関の割引等、利用できるものはできるだけ利用することをお勧めします。