3組に1組が離婚すると言われる現代において、離婚の理由は様々です。

夫の不貞行為を許すことができないという理由で、離婚に発展するケースもあります。

配偶者に不貞行為があった場合は、慰謝料を請求することができますが、そのためにはいくつか押さえておかなければならないポイントがあります。

そこで今回は、不貞行為とは何かを知り、慰謝料はどのように請求すれば良いかという点についてご説明します。

不貞行為とは何かを正しく理解する


一般的に「不貞行為」と聞くと、イコール「浮気」「不倫」と連想しがちです。

しかしながら、裁判所では不貞行為を明確に定義づけしています。

「配偶者のある者が、配偶者以外の異性と自由意思に基づき、性的な関係を持つこと」が不貞行為の定義です。

つまり、他の異性と「性的関係を持つに至ったか否か」で判断しなければなりません。

浮気をしている場合、「夫が急に冷たくなった」逆に「夫が急に優しくなった」等、態度に何らかの変化が出ると言われています。

他には、帰宅が遅い、出張が増えた、休日に外出することが増えた等も、夫が浮気をしている可能性を掴む行動傾向の目安となります。

但し、単に怪しいと感じた段階で夫に詰め寄っても、その通りだと相手が認めることはまずありません。

妻に有利に事が運ぶようにするためには、様子や経過をよく観察し、打つべき手を考えることが大切なポイントになります。

離婚の進め方「不貞行為の証拠」を掴むために


夫と他の異性に「性的関係がある」と確信しても、多くの場合は証拠がなければ不貞行為とは認められません。

不貞行為に関する「事実」を、相手が洗いざらい告白すれば不貞行為はあったと認められますが、ほとんどの場合は相手は否定します。

相手に慰謝料を請求するためには、不貞行為の「事実」や「証拠」を掴む必要があるのです。

しかし、個人的に事実や証拠を掴もうとしても、思ったようにはいかないのが難しい点です。

特に子育てをしている女性は、物理的にも時間的にも夫の行動を監視するのは難しいと言えます。

仮に個人的に夫の浮気現場の写真が撮れたとしても、不鮮明だという理由から証拠として認められないケースもあるのです。

夫の携帯電話に証拠につながるものがないかを確かめる人もいますが、勝手に携帯を触ったことで逆上される危険性もあります。

また、浮気相手に詰め寄ることも危険が伴うことがあります。

相手が万が一にでも暴力を振るう可能性があるような行動は、避けた方が無難でしょう。

夫の不貞行為の現場を押さえたり、証拠を掴みたい場合は、探偵事務所等のプロの力を借りることが最適です。

調停や裁判で認めてもらえる証拠を掴むことにもなり、身が危険にさらされることもないからです。

「夫の不貞行為によって離婚」慰謝料問題はどうなる?


■夫の不貞行為の慰謝料額の判断材料は?
  • 不貞行為以前は夫婦関係が良好だったのか否か。
  • 婚姻関係(結婚生活)の期間の長さ。
  • 不貞行為への積極性。
  • 不貞行為回数と期間。
  • 相手が妊娠したか、出産したか等。

こういった点から慰謝料は決定していきますが、多くの場合は100万円~300万円程度の範囲内に納まっているようです。

配偶者の裏切り行為が与える精神的苦痛の大小には、個人差があります。

中には、精神的ショックから健康被害を及ぼしてしまう人もいます。

不貞行為の証拠探し、慰謝料問題の解決といった大きな課題は、一人で乗り越えるには困難なことが予想されます。

裁判所や弁護士事務所のホームページを参考にしながら、一人で何もかも背負おうとしないようにしましょう。

まとめ

  • 裁判所では「不貞行為」を明確に定義づけしている。
  • 慰謝料を得るためには、不貞行為の具体的「事実」か「証拠」を掴む必要がある。
  • 多くの場合、不貞行為による慰謝料は100万円~300万程度が支払われている。
  • 不貞行為問題、慰謝料問題は個人で解決するのが難しい。

以上、夫の不貞行為ならびに慰謝料について解説してきましたが、離婚に際しては他にも「お金の問題」が派生します。

たとえば「養育費問題」「財産分与の問題」が残ります。

さらに離婚後は、「児童扶養手当」「医療費助成」等の利用も大切です。

夫との離婚が、母子にとって吉と出るか凶と出るかは「お金をいくら確保できるか」にかかっています。

子供が幸せに暮らしていけるようにするためにも、もらえるお金は徹底してもらうことを意識して離婚準備に臨みましょう。