最近では、家庭内暴力のことをドメスティックバイオレンス、略してDVと呼びます。

DVの中には肉体的な暴力ではなく、言葉や行動で相手を傷つけるモラハラ(モラルハラスメント)も含まれています。

夫のモラハラが原因で離婚するとき、慰謝料を請求するためにどのような証拠が必要かということについて説明していきます。

モラハラ夫と離婚するには


モラハラ行為を行う夫と離婚するには、入念な準備が必要です。

その他の理由で離婚する場合でも、もし妻が結婚期間中に専業主婦であったり、パート勤務であったりする場合には、なるべく安定した仕事を見つけることや、新居を探すことが必要になってきます。

モラハラ夫と離婚する場合には、そのモラハラ行為に対して慰謝料を請求するために証拠集めも行わなければなりません。

離婚の方法の中で、最も一般的な、当人のみの話し合いによる協議離婚では、まず夫にモラハラ行為を認めさせることはできず、よって慰謝料を請求することも難しくなります。

また、離婚の話し合いも2人きりで行うと、モラハラがエスカレートする恐れもあるので、人目のあるカフェなどで話し合いを行うことをおすすめします。

費用は掛かりますが、離婚問題に強い弁護士についてもらい、話し合いやモラハラ夫との交渉の代理人をお願いすることも考えておきましょう。

離婚のときにモラハラで慰謝料をもらえる?


モラハラとは、言葉や行動で相手のことを傷つける行為のことを言いうので、第三者の目から見てもモラハラであると認識される行為をされていなければ、それはモラハラとは言えません。

モラハラの例を挙げていくと

  • 相手を「馬鹿な奴だ」などの言葉で貶める行動
  • 特別な理由がなく無視する行動を続ける
  • 相手の欠点を必要以上にあげつらって攻める
  • ドアを開けたり、物を置くときにわざと大きな音を出すなどして不快感を与える


このような行為をモラハラと言い、DVの一種を受けていることになるので、慰謝料請求の対象になります。

ですので、単純に夫婦げんかの後に相手の態度が悪かったなどの理由で夫がモラハラ行為を行っているとは認定されません。

あくまでもこちらに落ち度がない場合に上記のような行為を継続的に行われた場合にモラハラ行為を受けたと認定され、精神的苦痛の代償として慰謝料を請求することができます。

モラハラが原因で離婚する時には必ず証拠を確保する


夫のモラハラ行為が原因で離婚する場合には第三者から見ても夫の行為がモラハラであることが認定される必要があります。

そのためには、きちんとしたモラハラの証拠を集めることが大切です。

モラハラを原因とする離婚の場合、慰謝料の請求が絡んでくるので、当事者同士の話し合いだけで離婚話がスムーズに進むことは少なく、離婚調停や裁判になる可能性もあります。

そのような場合に調停員や裁判官に夫の行為がモラハラであると認めさせるためにも、証拠は十分に集めましょう。

モラハラの証拠となるのは、以下のようなものです。

  • 夫のモラハラ行為を書き留めた手書きの日記など
  • ボイスレコーダーによるモラハラ発言の録音
  • モラハラにより精神に不調をきたした場合の精神科などの診断書、またはカルテ
  • 相手がメールなどでモラハラ行為をしてきた時はそのデータ


手書きの日記などは今日からすぐにでも残し始めることができる証拠なので、細かくモラハラの内容を記しておきましょう。

まとめ

  • モラハラはただの夫婦喧嘩の延長ではないことをしっかりと認識する
  • モラハラとは何かをきちんと把握して、夫の行動と照らし合わせる
  • 第三者に夫のモラハラを認定してもらうためにきちんと証拠を集める
  • 証拠は慰謝料請求の時にも必要になるので、大切に保管しておく

ここまで、モラハラとは何か、モラハラによって離婚することは可能かということについて説明してきました。

結論として、モラハラによる離婚は可能であり、慰謝料の請求もできますが、何より夫の行為をモラハラであると第三者に認めてもらうためにきちんとした証拠が必要であるということがお分かりいただけたと思います。

モラハラ夫と離婚するために、十分に証拠を集め、離婚の話し合いに臨むようにしましょう。