今回は、夫の浮気によって離婚を選択した場合の留意点について取り上げます。

配偶者が浮気をした場合に、まず最初に思いつくこととしては「慰謝料の請求」という問題があります。

「浮気」は法的には「不貞行為」として取り扱われ、相手に不貞行為の事実を認めさせる、または証拠を掴むことができれば、慰謝料が請求できます。

また、離婚におけるお金の問題は慰謝料だけに止まりません。

夫婦の財産分与はどうするのか、これからの子供の養育費はどうするのかといった点も同時に考えていく必要があります。

離婚に際しては準備事項がたくさんありますが、ここでは主に「離婚のメリットとデメリット」を中心に解説します。

気になる浮気による離婚率


夫または妻の「浮気」が原因の離婚率は現在どれぐらいあるのでしょうか。

まずは、浮気に対する感じ方や受け止め方には「個人差」があることを理解する必要があります。

パートナーの浮気に気づいても、全員が傷つき感情的になるとは限りません。

全く気にしない・動じないという人もいますし、気にはなるけど我慢できるという人もいます。

また、浮気が原因で離婚をしたとしても、裁判離婚になるとは限りません。

夫婦の話し合いのみで正式離婚が決まれば、その夫婦の離婚原因が何であったかが表出することはありません。

パートナーの浮気によって離婚を選択しないケース、離婚は選択したが原因が表沙汰になっていないケースは追跡の仕様がありません。

つまり、「浮気によって離婚を選ぶ夫婦の率」を出すことはできないということになりますね。

正式に離婚を出した人へのアンケートでは、全体の10%の人が相手の不倫によると回答したようです。(2011年民間調査)

なお、離婚原因は別として、全体の離婚率としては「3組に1組」の夫婦が離婚しているとの統計が出ています。

「夫の浮気が許せない!」離婚のメリットは?


一般的に浮気や不倫は総称して 「不貞行為」と表現されています。

個人的にパートナーの不貞行為を許す・許さないは別として、法律上は不貞行為は婚姻関係にある夫婦では裏切り行為として認められています。

もしも夫に不貞行為が見られたのであれば、法の力を借りて「慰謝料を請求する」ことも可能です。

次に、シングルマザーとして新たな生活を送ることにはどんなメリットが期待できるかを考えてみましょう。

■離婚のメリット
  • 妻の精神状態・健康状態の改善。
  • 子供の精神的負担の軽減。
  • 同じ立場にあるシングルマザーとの出会い。

両親の離婚を大歓迎する子供は皆無かも知れませんが、関係が破綻した両親の下では子供も神経をすり減らしていることが考えられます。

特に両親が親権争いをしている渦中では、父親からは母親の悪口、母親からは父親の悪口を聞かされることもあります。

新しい生活を踏み出すことで、子供が前向きになるというメリットも離婚に期待できることの一つと言えるでしょう。

また、母親自身も離婚したことによって、同じ立場であるシングルマザーに出会うことで、本音が言いやすい環境ができることが期待できます。

これまでの一人で思い悩んでいた状態から脱することができれば、孤独から解放されることになります。

浮気問題で離婚するデメリットは?


離婚という選択には当然ながらリスクも伴います。

ここでは離婚のデメリットについて考えてみましょう。

■離婚のデメリット
  • 一人親世帯になったことで生活苦に陥る。
  • 親権を持った親はたくさんの申請手続きに追われる。
  • 新居の確保や引っ越し等に資金が必要である。
  • 引っ越しや転校等により子供の生活環境が激変する。
  • 離婚することで転職しなければならない場合もある。

どれ位の期間で離婚協議の決着がつくかは夫婦によって違います。

離婚やそれに伴う転校が、学期途中であった場合は、特に子供は新しい環境への対応に苦労することになります。

また、多くのシングルマザーが最も悩む点は、お金の問題です。

母子家庭・父子家庭ともに、一人親世帯の約半数は「貧困状態にある」と政府は発表しています。

離婚後の貧困を回避するためにも、慰謝料や養育費問題、財産分与問題等は手抜かりなく進めるようにしたいものです。

まとめ

  • 離婚にあたっては準備項目が多数ある。
  • 中でも、お金の問題は重要である。
  • 不貞行為に対する慰謝料を請求するには「事実」か「証拠」を押さえる必要がある。
  • 現在、一人親世帯の約半数が貧困世帯になっている。

なお、一人親世帯をサポートするための支援制度もあります。

「児童扶養手当」という国の制度、「住宅手当」という自治体の制度についても調べておくことをお勧めします。

また、夫から月々支払われる養育費については、子供の成長に合わせて金額を変更することも可能です。

様々な制度や方法を知らなかったことで生活が追い詰められないよう、家庭裁判所や法律事務所、母子支援のために開設されているホームページ等を積極的に閲覧しましょう。

離婚後、子供が幸せに安心して暮らしていけるよう準備をすることは、親権を持った親の義務です。