長年夫の浮気に悩んできた妻の中には、熟年離婚を考えだす人もいるでしょう

ここでは、夫の浮気が原因で熟年離婚する場合に必要な証拠や慰謝料が請求できるかどうかについて説明していきます。

夫の浮気で熟年離婚はできるか


一般の離婚と同様に熟年離婚の場合でも浮気を理由に夫の有責で離婚することができます。

夫の浮気から長い時間が経っていても、きちんとした証拠をそろえて調停員や裁判官などの第三者に夫の浮気を証明することができることがその条件になります。

熟年の夫の浮気は現在増加傾向にあります。

その背景には、LINEやFacebook、TwitterなどのSNSの発達があり、浮気相手との出会いや連絡の取り方が容易になったことが挙げられます。

もう夫も若くはないから浮気はしないだろうと妻も安心しがちです。

しかし、夫は長年連れ添った妻に関心をなくしているだけで、異性に対する関心はまだ失っていない可能性があります。

また、年齢が上がるにつれて、肉体的には衰えても金銭的または時間的な余裕ができるので、浮気をする可能性が出てくることもあります。

このように熟年の夫も若い夫と同様に浮気を行う可能性はあり、それによって離婚に至るケースも少なくありません。

夫の浮気で熟年離婚するとき慰謝料はもらえる?


夫の浮気で熟年離婚する時には、普通の離婚と同様に慰謝料を請求することができます。

そのためには夫の浮気を証明する証拠が必要になりますが、その証拠については後述します。

熟年離婚というのは、何も老夫婦が離婚することのみをさすのではなく、20年以上連れ添った夫婦が離婚することを言う場合もあります。

長年連れ添った夫と夫の浮気が原因で離婚する場合には、慰謝料の金額に結婚年数の長さも加味されるので、一般的な場合よりも高い金額の慰謝料を請求できる可能性があります。

しかし、ここで注意が必要なのが、「不倫慰謝料請求の消滅時効」です。

この「不倫慰謝料の消滅時効」とは、民法によって定められたもので、夫の浮気を知ってから、3年以内に慰謝料の請求を行わないと、慰謝料請求の権利を失てしまいます。

また、夫の不倫の事実が終了した時点から20年経過した場合には、それ以降に夫の不倫の事実を知っても、妻は慰謝料の請求ができません。

浮気で熟年離婚するのに必要な証拠とは


夫の浮気で熟年離婚する場合には、周囲の人や調停員、裁判官などの第三者に夫の浮気を証明する事ができる証拠が必要になります。

一番協力な証拠は、室内で、夫と浮気相手が衣服を身に着けない状態で写っている写真や動画などの画像です。

このような画像があれば、夫と浮気相手に肉体関係がある事を容易に推測できるからです。

また、メールやLINEなどのSNSでのやり取りの内容に、夫と不倫相手が肉体関係を持った、または共に宿泊したという状況が推測される内容が含まれている場合にも、証拠になるので、このようなデータもきちんと確保しておきましょう。

それ以外にもシティーホテルやビジネスホテルではなく、ラブホテルの領収書が見つかれば、夫の浮気を証明する証拠となります。

シティーホテルなどの領収書では、たとえ部屋のタイプがダブルルームやツインルームであっても「一人で宿泊した」と言われることもあるので、証拠にはなりにくいと言えます。

さらに夫婦での話し合いの中で、夫が浮気の事実を認める発言をすることがありますが、このような発言を録音したデータも証拠となります。

夫の浮気が終了してから20年以上たっている場合には、夫を有責にして離婚することはできませんが、夫の浮気によって信頼関係を失ったという証拠になるので、集めた証拠は安易に処分してしまわないようにしましょう。

まとめ

  • 夫の浮気を理由に熟年離婚はできる
  • 夫の浮気に対する慰謝料請求には時効がある
  • 夫の浮気を理由に熟年離婚する場合にもきちんとした浮気の証拠を集める
  • 夫の浮気の証拠は後で役に立つこともあるので、安易に処分しない

ここでは、夫の浮気によって熟年離婚できるかどうかについて説明してきました。

夫の有責で離婚したり、慰謝料を請求する場合に肉体関係が容易に推測できる証拠が必要なのは一般的な離婚の場合と変わりがありませんが、「不倫慰謝料請求の消滅時効」がある事を覚えておきましょう。