熟年離婚の理由の一つに「子供の手が離れたから」ということがありますが、子供のいない夫婦の場合、どのような理由で熟年離婚に至るのでしょうか。

ここでは子供がいない熟年夫婦の離婚理由やその切り出し方などについて説明していきます。

子供がいない場合の熟年離婚


一般的な子供がいる夫婦の離婚で一番話し合いが長引く問題の中に、子供の親権問題が挙げられます。

しかし、熟年離婚でも、子供が成人した後だったり、子供がいない場合はもめる原因が一般的な離婚より一つ少ないので、比較的離婚しやすいと言えるでしょう。

親権や養育費などの取り決めをする必要がないので、残る大きな問題は、離婚を切り出される側の心情と財産分与となります。

子供がいない場合の熟年離婚の原因には、子宝に恵まれず、夫婦の関係が悪化したというケースもあります。

熟年離婚とは一般的に20年以上連添った夫婦が離婚する事を言うので、夫婦の年齢は40歳以上になり、不妊治療により子供を授かる可能性も下がり、結婚に意味を見出せなくなり、熟年離婚に至ることもままあるようです。

子はかすがいという言葉もある事から、子供のいない夫婦の離婚は、子供がいる場合に比べて、ハードルが低いことが多いようです。

子供がいない夫婦の熟年離婚のタイミング


熟年離婚のタイミングとしては、子供が成人した、夫が定年退職した、などという人生の節目のタイミングで熟年離婚する人が多いようですが、子供がいない夫婦の場合、子供の成人は熟年離婚のタイミングにはなりえません。

熟年離婚を考えている、子供のいない、特に主婦の方にとってベストタイミングは年金分割が行われる2008年から20年以上過ぎた2028年以降であると言えるでしょう。

2028年以降に熟年離婚することで、夫が受給できる厚生年金や共済年金の分割を要求することができるので、老後の生活の不安が解消されるからです。

もう一つ、熟年離婚に適したタイミングは、夫が定年退職し、退職金を受け取った時です。

退職金は、給与の後払いといった性質があるので、財産分与の対象となり、この時点で熟年離婚を行うと、まとまった額の現金を持って離婚することができます。

夫が退職金を受け取った時点では、住宅ローンは完済されているか、またはローン残高が残り少なくなっている場合が多いので、退職金を生活費やローン返済などに使ってしまう前に熟年離婚を申し出ることが大切です。

夫への熟年離婚の切り出し方


夫の行い、例えばドメスティックバイオレンスや浮気などが原因で熟年離婚を行う場合には、まず、原因となった夫の行いの証拠を集めることが大切です。

そのような熟年離婚の原因となる行為の証拠が十分に集まったら、熟年離婚を切り出しましょう。

しかし、夫のドメスティックバイオレンスが原因の場合は、二人きりの時に熟年離婚を切り出すと、夫を激高させ、さらなる暴力を受ける可能性が高いので、人目のある所で、信頼できる第三者に立ち会ってもらい、離婚の話を進めるようにしましょう。

熟年離婚を切り出す際には、感情的にならず、冷静かつ論理的にどうして自分が熟年離婚を望んでいるかを相手に伝える必要があります。

たいていの場合、夫に熟年離婚を切り出すと、寝耳に水といった状態になることが多く、夫のほうが感情的になることも考えられますが、ここで夫のペースに巻き込まれずに、冷静な態度を崩さないように注意しましょう。

冷静な態度を崩さないためには、離婚を切り出す前に、どうして自分が熟年離婚を望んでいるのか、きちんと夫に説明するために、事前に内容をメモするなどして要点をまとめておくことをおすすめします。

まとめ

  • 子供がいに場合の熟年離婚は子供がいる場合に比べて容易であることが多い
  • 熟年離婚に最適なタイミングを見極める
  • 熟年離婚を切り出す際にはあくまで冷静に話し合う

ここまで、子供がいない場合の熟年離婚について説明してきました。

熟年離婚を行うタイミングを見極め、冷静に熟年離婚の話を切り出すことで、なるべく穏便かつ有利に熟年離婚を成立させるようにしましょう。