誘っても断られるセックスレス状態が続いているのに、夫は性欲がない訳ではなく、外で解消していた…。
そんな事実が分かったらはらわたが煮えくり返ってしまいますよね。
この場合、離婚したい時の慰謝料請求はどうなるのでしょうか。
セックスレスと浮気が絡んだ離婚について、まとめてみました。
セックスレスの影に夫の浮気?
さまざまなアンケート調査によって、日本ではセックスレス状態の夫婦がとても多いということが示されています。
お互いが納得していればいいですが、そうではなく、片方が拒否しているケースもとても多いです。
夫が妻と夫婦生活を持ちたがらない場合、非常に疲れてたりストレスを抱えていたりといった外的な要因によるものも、もちろんあります。
ですが、妻に「家族」を感じてしまい、今さらそういった気分にならない…という理由もとても多いんです。
そんな夫は、性的な欲求自体がなくなったわけではないので、外に「女」として見る対象を見つけることで、浮気に発展するようです。
セックスレスが長く、妻が雰囲気を作ろうといろいろ試してものれんに腕押し状態の場合、興味が他に行っていると考えるのが自然。
かなりの確率で夫は浮気をしていると思われます。
セックスレスは離婚の理由になる?
パートナーが求めている場合、不可抗力的な理由がないのに断り続けると、夫婦の義務を果たしていないと考えられ、立派な離婚の理由になります。
はっきりと明文化されてるわけではないですが、セックスレスは民法第770条に示される「婚姻を継続し難い重大な事由」の一つとされ、裁判でもきちんと認められています。
婚姻関係を結ぶと他の異性と関係を持つことが出来ません。
その状態で、唯一の相手である配偶者が応じてくれないと持って行き場がないですよね。
性欲は三大欲求の一つですから、それを制限するのは「婚姻を継続し難い」理由とみなされるんです。
目安は、一ヵ月に一度あるかないかだと言われています。
ただし、ただセックスレスなだけでは離婚の理由としては認められません。
「片方がしたいのに正当な理由なしに拒否し続ける」状況があって初めて離婚理由になります。
病気で欲がなかったり、求めることなく自然に回数が減って行った場合などは理由にならないんですね。
セックスレスが原因の離婚で慰謝料はもらえる?
離婚の理由として正当に認められるセックスレスですから、もちろん慰謝料はもらえます。
「正当な理由がないのに拒否し続けた」ということの証明が必要ですが、それさえ認められれば相場は100~300万円だと言われています。
この額は
などといった事に左右されます。
特に支払い額が大きくなるのは、新婚なのに即セックスレスになったり、セックスレスの期間が長期にわたっていたり、DV・モラハラ・浮気などといった要素が絡んでいる場合です。
慰謝料ですから、貰う側が受けたダメージや相手の支払い能力によって変わるのは妥当ですね。
セックスレスはデリケートな話題なので主張がしにくいという人もいるかもしれませんが、正当な権利なので、堂々と慰謝料を請求してくださいね。
まとめ
- セックスレスが長く続く場合、夫の浮気が裏にあるかも
- セックスレスは裁判でもきちんと認められている離婚の理由
- 慰謝料の額は他の要素なども絡めて決められる
浮気だけでもつらいのに、セックスレスが絡むと、自分が女として負けたような気がしてつらいものです。
ですが悪いのは完全に夫。あなたが傷ついたり引け目を感じるなんてもったいないです。
ここは気持ちを切り替え、しっかりと裁判なりしてセックスレスがあった事を含めて離婚を求め、相応の慰謝料を請求しましょう。
男は夫だけではありませんよ。