離婚裁判に臨む場合は、夫と妻の「今の立場」をよく見極めて対策を練ることが必要です。

夫が訴訟を起こしたのであれば、裁判において夫は「原告」ということになります。

そして訴えられた側である妻は、「被告」という立場になったということです。

この時点で考えられることは、「原告」はすでに裁判で訴えるべき材料を整えているだろうということです。

裁判とは勝敗をつける場ですので、訴えようと考えた側はでき得る限りの準備をしているはずです。

今回は、夫から離婚裁判を起こされてしまったケースを取り上げます。

訴えられた側として裁判に臨む場合の留意点を考えていきます。

夫から離婚裁判を起こされたらどうすれば良いのか?


夫から離婚裁判を起こされた場合は、何を準備すれば良いのでしょうか。

「原告」である夫は、すでに弁護士を雇い入れ、必要な書類や様々な証拠を揃えたと考えるのが妥当でしょう。

これに対し「被告」は、離婚裁判を予定していることは知らなかったはずです。

ほぼ「寝耳に水」状態であり、何ら裁判の準備等はしてきていないということになります。

しかし、裁判所への出廷までには約1ヵ月の期間がありますので、準備を整えることは可能です。

■被告としての「離婚裁判」準備事項
  • 多くの場合は弁護士を雇う。
  • 「被告」としての反論の訴状を作成し提出する。
  • 被告として原告の言い分を覆せる証拠を集めておく。

裁判だからといって弁護士を絶対雇わなければならないということはありません。

しかしながら、もしも「完全敗訴」した場合は、夫の要求を全て受けさせられた上に、裁判費用も全額負担することになります。

こういった事情から、多くの人が弁護士の力を借りています。

離婚裁判を欠席したら不利になる?


離婚訴訟は「身分」に関わる問題であり、裁判所も審理に対しては慎重な姿勢を持っています。

仮に、第1回目に被告が欠席したとしても、そのまま原告(夫)の出した証拠調べをするとか即日結論へ進めることはしません。

次の1期日(裁判日程)の予定を立て、被告からの反応を待つという配慮はすることになっています。

しかし、最初に述べた通り「裁判とは勝敗を決める場」ですので、対応に不備があればあるほど、不利な判決へと導かれるのは間違いないでしょう。

相手側の弁護士は、主張も証拠の取捨選択も、裁判官に好印象を持たれるように進めるプロです。

被告に不備があればあるほど、裁判は原告に有利に進められてしまいます。

離婚裁判が遠方で行なわれる場合


裁判とは原則として、「原告」も「被告」も出廷することが基本です。

しかしながら裁判とは、平日の日中に取り行われるため、出廷するのが大変という現実があります。

特に夫と別居状態にある場合は、遠方の裁判所に通わなければならないこともあります。

仮に出席できないようなことがあった場合のために、代理人としてカバーをする弁護士が重要になります。

第1回目に欠席を余儀なくされた場合は、裁判所も再度期日を設定するという配慮をします。

しかし、第2回目以降に被告本人が欠席し、弁護士も雇っていないとなれば、訴訟は被告人不在のまま進んでいきます。

被告人が何ら主張しないまま話が進んでいけば、全て原告有利に進むのは当然の流れです。

裁判とは、協議離婚や調停離婚のような「話し合い」の場ではありません。

裁判は飽くまで戦いの場であり、勝敗を決めるためのものです。

あなたと共に戦ってくれる弁護士、あなたが不調で裁判に出られないときに代理人になってくれる弁護士の存在は大きいのではないでしょうか。

まとめ

  • 訴訟を起こした方は「原告」、起こされた方は「被告」となる。
  • 離婚裁判を起こされてから最初の出廷までには約1ヵ月の期間がある。
  • もしも裁判に完全敗訴した場合は「裁判費用」を全額支払うことになる。
  • 自身の言い分を訴えていくために弁護士は重要な存在である。
  • 弁護士は代理人として出廷することもある。

なお、一旦離婚裁判が始まれば、判決が出るまで裁判は続くことになります。

夫がどんな項目を裁判に取り上げるかによっても、裁判の期間は影響されます。

「親権争い」に「慰謝料問題」「財産分与」等、争点が多くなればなるほど裁判は長期に渡ることになります。

一人で乗り越えられない予測が立つようであれば、できるだけ早く弁護士を頼ることをお勧めします。