離婚の準備においてお金の悩みは付きものです。

夫婦が離婚の話し合いを進めていく過程で、揉めごとに発展しやすいのはお金の問題です。

持っている金額によって、離婚後の生活の良し悪しが決定づけられるからです。

では、離婚するには一体いくら位の貯金が必要になるのでしょうか。

そして、これまで大切に貯めてきた預貯金はどうなるのでしょうか。

迷わずに離婚の準備を進めるためにも、この機会に貯金や財産分与の知識を身に付けておきましょう。

離婚準備を進めるためには貯金を把握することが大切


離婚準備をスムーズに進めていくためにも、ここではまず貯金に関する基本的な知識を整理します。

私たちがよく使う『貯金』という言葉ですが、貯金とは詳しく分けると以下のものを指します。

■貯金とは
  • いわゆるタンス貯金と呼ばれている『現金』そのもの(多くの場合は金庫に保管してある)。
  • 郵便局や農協等の口座に貯めている『貯金』
  • 銀行や信用金庫等の金融機関に預けている『預金』


※郵便局や農協は『貯金』、銀行や信用金庫は『預金』と呼び方が分けられています。

但し、預けてあるお金のことを総称で預金と呼んだり、貯金と呼んだりするのが一般的です。

離婚後の生活が気になるのは当然ですが、夫との話し合いが始まった途端に支出は増えていくものです。

お互いの関係や生活がガラリと変わり、一緒に食卓を囲まなくなったり、調べものや相談で外出が多くなるからです。

まずは、自分が持っている現金、金融機関に預けいれている貯金がいくらあるのかを把握しましょう。

離婚するために貯金はいくら必要なのか


子供を連れて離婚をする場合、いくら位の貯金が必要となるのでしょうか。

ここでは、一般的に離婚で準備するお金についてご紹介します。

■離婚に必要になる費用とは
  • アパートやマンション等の賃貸物件を借りる場合の初期費用。
  • 今の家から新居に移る際に必要となる引っ越し費用。
  • 自家用車の購入費。
  • 家財の購入費(電化製品を含む)。
  • 子供の転校や転園にともない、教科書や制服等を買いそろえる費用。


費用を具体的にシミュレーションしていくために、まずは必要なものと必要がないものとを分けてみましょう。

今の家に住み続ける場合は、新たにアパートを借りたり引っ越す費用は要りません。

家財の購入も必要ありませんね。

車がなくても大丈夫という人であれば、自家用車の購入費は必要なしということになります。

一般的に住宅費の割合が高くなればなるほど、生活は困窮しやすくなるものです。

シングルマザーが引っ越しをするときは、家計がきつくならない家賃のアパートを借りる人が多いようです。

また、家賃の高い高級住宅になればなるほど、入居の際の初期費用も高くなります。

敷金も礼金も、通常は家賃の2ヶ月分支払わなければならないからです。

但し、近年では敷金と礼金がかからない物件も多数見られるようになりました。

貯金に余裕がなければ、離婚後に入居する賃貸住宅は、敷金と礼金がかからない物件から探すと良いですね。

妻名義の口座預金も離婚の財産分与の対象になる


ここでは財産分与について解説します。

■財産分与の対象となる預金(貯金)
  • 夫名義の口座預金。
  • 妻名義の口座預金。
  • 子供名義の口座預金。

子供名義の口座も、ほとんどの場合は財産分与の対象になることも知っておきましょう。

名前が子供名義になっていても、夫婦協力のもとで貯めてきたお金であれば、夫婦の財産と判断されるのです。

但し、婚姻前に有していた財産は『特有財産』という扱いになりますので、財産分与の対象から外されます。

また、離婚における財産分与では、預貯金だけでなくそれ以外でも財産と見なされる物がいくつかあります。

■財産分与の対象
  • 預貯金・現金・退職金。
  • 生命保険・学資保険。
  • 不動産・自動車・家財道具。
  • 負債(借金)。

住宅ローンや教育ローン等の借金も財産分与の対象です。

つまり、夫と妻とで分け合う財産とは、プラスのものだけでなく、マイナス(負債)のものも入るのです。

また、貯金はもちろんのこと、各種保険、不動産、自動車等も含まれていることに注目しましょう。

車や土地のように、財産としての価値がある物は対象になるのです。

まとめ

  • 離婚には新居や家財道具の用意、引っ越し等の費用がかかる。
  • 妻名義の口座預貯金も離婚の財産分与対象になる。
  • 財産分与は現金と預貯金だけでなく、保険、不動産、自家用車等も対象である。

離婚の準備に取りかかったら、速やかに財産分与準備にとりかかることをお勧めします。

離婚後に公的支援等を受けることはもちろん大切です。

しかしそれ以前に、すでに持っている財産は夫にも妻にも分与されることになっているのです。

財産分与は自分の口座ばかりでなく、夫の口座にある貯金も対象になります。

夫名義の貯金がどの金融機関にいくらあるのかも早く把握しておきましょう。

中には、離婚の話し合いが始まった途端に口座隠し(財産隠し)をする人もいます。

また、マイホームやその他の土地等、不動産を持っている場合は、いくら位の価値があるかを掴んでおくことも大切です。

住宅ローンや車のローンの残高がいくら残っているのかを知るのも大切です。